骨外性骨肉腫の治療成績に関する国際共同多施設臨床研究

自主臨床研修 − 研究課題 −

実施期間 2015年12月31日まで
研究の主宰 ①:Mount Sinai Hospital, Toronto, Canada
研究総括責任者①: Dr. Peter Ferguson
研究総括責任者所属・職名①:Orthopaedic Surgery, Musculoskeletal Oncology, Mount Sinai Hospital, Toronto, Canada
主宰(委託機関・学会・班等)名②:骨軟部肉腫治療研究会(Japanese Musculoskeletal Oncology Group: JMOG)
研究総括責任者②: 上田 孝文
研究総括責任者所属・職名②:国立病院機構大阪医療センター整形外科・科長
主任研究者 吉川秀樹
研究目的 骨外性骨肉腫は、軟部組織より発生する骨形成能を有する悪性軟部腫瘍であり、その発生頻度は非常に稀です。小児や青少年期に好発する通常の骨組織原発の骨肉腫と異なり、骨外性骨肉腫は比較的高齢の成人に好発し予後不良な腫瘍とされています。骨外性骨肉腫に対する治療法として、通常の悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)と同様に外科的切除+術前または術後の放射線治療からなる局所療法のみで治療するか、あるいはより若年者に好発する骨原発の骨肉腫に準じて、術前・術後の全身補助化学療法を併用するかについては未だ結論が出ておらず、標準的治療法は確立されていません。本研究の目的は、各専門施設において治療された骨外性骨肉腫症例について、全身化学療法を併用し治療された症例と局所療法のみで治療された症例を集積し、後方視的に解析することにより、骨外性骨肉腫に対する全身補助化学療法の有用性の有無につき明らかにすることです。
対象と方法 カルテ調査による介入のない後方視的観察研究です。1990年1月1日~2011年6月30日の間に自施設で治療を受けた骨外性骨肉腫症例につき、データベースから抽出します。これらの症例の各種臨床データにつき、補助化学療法併用群と非併用群の間で比較検討します。
意義 本研究により骨外性骨肉腫症例の全身補助化学療法の有効性について明らかになれば治療方針が確立する可能性があります。
プライバシーの保護 プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。
研究への参加を拒否する場合 ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、2015年12月31日までに問い合わせ先までご連絡下さい。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学整形外科学 濱田 健一郎
連絡先電話番号:大阪大学整形外科学 (06-6879-3552)