多施設共同研究による、日本人における悪性軟部腫瘍に対するパゾパニブの治療効果の検討

自主臨床研修 − 研究課題 −

実施期間 2016年12月31日まで
研究機関 大阪大学 整形外科学および、JMOG(骨軟部腫瘍治療研究会)http://www.jmog.jp/ 参加施設。
主任研究者 中 紀文
研究目的 パゾパニブ(商品名:ヴォトリエント®)は,血管内皮増殖因子受容体(Vascular endothelial growth factor receptor; VEGFR)および血小板由来増殖因子受容体 (Platelet-derived growth factor receptor; PDGF)ならびに幹細胞因子受容体(c-Kit)に対して阻害作用を示すマルチキナーゼ阻害剤で、2012年に使用可能になった悪性軟部腫瘍に対する初めての分子標的治療薬です。本研究では、日本人におけるパゾパニブの有効性と副作用を調査することを目的とします。
対象と方法 大阪大学およびJMOG参加施設においてパゾパニブを投与された20歳以上の悪性軟部腫瘍患者を対象とします。本研究は介入を伴わない,資料等を用いた前向き後ろ向き疫学研究として実施され、また、グラクソ・スミスクライン株式会社が販売後に行うPost marketing surveillance (PMS)調査のデータを一部使用して実施されます。
PMSが本剤の安全性の検討を目的としていることから、本研究では、画像上の腫瘍縮小効果、累積無増悪生存率、腫瘍特異的生存率の検討など、PMSでは判明しない点についても解析を行います。
意義 日本人におけるパゾパニブの安全性と有効性が明らかになると期待でき、さらに本剤の悪性軟部腫瘍における適応が明確化するものと思われます。
プライバシーの保護 プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。
研究への参加を拒否する場合 ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、2016年12月31日までに問い合わせ先までご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学整形外科学 中 紀文
連絡先電話番号:大阪大学整形外科学(06-6879-3552)