橈骨遠位端関節内骨折に対する3次元的分類の研究

自主臨床研修 − 研究課題 −

実施期間 2014年8月1日~2019年3月31日
研究機関 大阪大学整形外科、星ヶ丘医療センター
整形外科、箕面市立病院整形外科
主任研究者 岡 久仁洋・大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)・特任助教
研究目的 橈骨遠位端関節内骨折の骨折線の位置、転位の方向を詳細に解析することにより骨折の様式を明らかにすることです。
対象と方法 本研究は大阪大学整形外科手の外科グループ関連3施設で行う多施設研究です。対象は橈骨遠位端骨折を受傷し、参加施設を受診した20歳以上の成人患者です。骨折の評価のため撮影したCTデータを大阪大学で開発したコンピュータプログラムを用いて各骨片の3Dモデルを作成し、非骨折側の骨モデルと比較することにより、骨折線の位置、骨片の転位方向を解析します。さらには、靱帯付着部との関係などを評価することにより、骨折転位方向の病態を解明し分類を行います。
意義 橈骨遠位端骨折に対する手術加療は一般に術前のX線、CTによる定性的評価をもとにプレート固定が行われています。しかし、3次元的な骨折の分類がなく、骨折部の転位の方向も明らかとなっていません。骨折線の位置、転位方向を分類することができれば、整復の方向やプレート、スクリューの設置位置を的確に判断することができ、また関節内骨折に対する新しいインプラントの開発や治療の標準化につながると考えます。
プライバシーの保護 患者さんのデータは匿名化するためプライバシーは確保されております。研究成果の論文報告や学会発表については個人の特定される情報は、公表することはありません。
研究への参加を拒否する場合 ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、主治医もしくは下記までご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学整形外科 岡 久仁洋
連絡先電話番号:06-6879-3552