私たちのグループの特色

腫瘍グループの特色です。

概要

骨から発生する骨腫瘍と神経・筋肉・脂肪などの軟部組織から発生する軟部腫瘍の診療を行っています。骨・軟部腫瘍は非常に珍しい病気で種類も多く体中のいろんな場所にできるため診断・治療は非常に難しく、専門施設で多くの診療科とともに治療を行うことが重要です。私達の施設では、病理診断科・小児科・放射線治療科・放射線診断科(IVR科)・形成外科・外科・泌尿器科・婦人科等の診療科と協力し個々の患者様に最適な治療が提供できるように心がけております。また院内のオンコロジーセンター・生殖医療センターのサポートの下、悪性骨・軟部腫瘍と診断された患者様の不安や疑問に関する相談支援・妊孕性温存治療等を行っており、患者様が安心して治療を受けられる環境整備に取り組んでいます。

当科の特色

悪性骨腫瘍

骨肉腫は手術と化学療法を組み合わせた治療を行います。手術では腫瘍を骨ごと切除した後に人工関節や、切除した骨を再利用する方法で患肢再建を行い可能な限り患肢を切断しないようにします(患肢温存)。また化学療法は独自のプロトコールを用いており良好な成績を上げています。四肢発生で初診時転移の無い場合5年無病生存率80%以上、5年生存率95%以上です。

腫瘍用人工関節にて再建
自家放射線処理骨を使用した再建

Ewing肉腫は骨肉腫よりも化学療法や放射線治療が有効な疾患です。小児科・放射線治療科と協力し治療強度の高い化学療法や放射線治療を行い治療成績の向上を目指しております。 難易度の高い骨盤腫瘍手術もコンピューターナビゲーションを使用し安全にかつ正確に行っております。

悪性軟部腫瘍

悪性軟部腫瘍の事を軟部肉腫とも言います。50を超える組織型があるため診断が難しいですが、治療法を選択するうえで診断が非常に重要であるため病理診断科と協力し正確な診断を心がけております。

5㎝を超える高悪性度の腫瘍に対しては患者様の年齢や腫瘍の組織型次第で周術期化学療法を検討します。手術は周囲組織とともに腫瘍を切除することが重要ですが可能な限り患肢温存を図ります。当院における軟部肉腫の治療成績は、初診時に転移が無い場合(Stage I, II, III)で5年生存率は84%、初診時に転移がある場合(Stage IV)は24%です。

図 | 当院でのステージ別 治療成績

骨軟部腫瘍専門の医師教育

関連施設である関連施設である大阪国際がんセンター、友紘会総合病院と協力と協力し希少疾患である骨軟部腫瘍に関する専門的な医師教育を行っております。また転移性骨腫瘍の教育にも力を入れており、一般病院の整形外科医と協力し転移性骨腫瘍患者様のADL向上に努めています。

臨床研究・基礎研究

臨床研究は日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)や骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)と多施設共同研究を行っております。
基礎研究は骨軟部腫瘍細胞株の樹立、分子標的治療による抗腫瘍効果の機序の解明、軟部肉腫特異的融合遺伝子の発癌・制御メカニズム解析などを行っております。また骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムと多施設共同研究を行っております。