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クリニック紹介 研究・業績

診療内容

診療内容のご案内です。

当クリニックでは脊柱変形(側弯症や腰椎変性側弯症)、後縦靱帯骨化症による圧迫性脊髄症、骨粗鬆症性脊椎疾患、リウマチ性脊椎病変を中心にその手術治療を行っております。また、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性・分離すべり症、頚椎症性脊髄症などの脊椎変性疾患や脊髄腫瘍の手術治療についても幅広く行っています。

脊柱変形(側弯症・後弯症)

側弯とは、脊柱が左右の方向に曲がりそのうえ、ねじれも加わる状態を指します。先天性の奇形や全身性の疾患に伴う側弯(症候性側弯症)もありますが、多くの側弯の原因は不明(特発性側弯症)です。変形が軽度であれば装具を用いて治療しますが、側弯のカーブが50度を超える場合や幼くして進行する場合には手術治療が必要となります。手術は一般的に背中側から手術する方法(後方法)と、側方から手術する方法(前方法)がありますが、いずれの場合も金属材料を使用した大がかりな手術となります。

変性(後)側弯症は加齢に伴って椎間板や椎間関節が変性して椎体を支える力が弱くなり、脊柱が横に曲がってくる状態(側弯)や前屈みになってくる状態(後弯)を指し、近年の高齢者の増加に伴い確実に増加している疾患です。主な症状は腰・背部痛ですが、椎体の変形や脊柱のねじれ(回旋変形)を伴ってくると神経を圧迫して、下肢のしびれ、痛みや筋力低下が生じる場合も少なくありません。また側弯が進行すると、腰痛は悪化し、体幹のバランスも悪くなり、日常生活に支障を生じます。症状が強い場合は手術が必要になります。その際、変形した背骨を削り、症状を起している神経の圧迫を取り除く(除圧術)だけでよくなる場合もあります。しかし骨を削ったために後にさらに変形が進むことが予想され、それに伴い新たな腰痛や神経の症状の発生が懸念される場合や、そもそも強い背骨の曲がりが原因で腰痛などの症状が生じていると判断される場合には、広い範囲で背骨の曲がりを矯正して金属材料で固定するといった大がかりな手術(矯正固定術)が必要な場合もあります。

また一部の脊柱変形(筋ジストロフィー、神経線維腫症、骨形成不全症、変性側弯症など)は骨粗鬆症を合併する頻度が高く、骨粗鬆症の存在は、手術(特に脊椎矯正固定術)を成功させる上で大きな障害になります。当クリニックでは骨粗鬆症性脊椎疾患に対して、手術前に患者さんの骨の状態を詳細に評価し、手術中だけでなく手術前・手術後の治療も重視することで、骨粗鬆症性脊椎疾患の治療成績を向上させることに取り組んでいます。なお当クリニックでは以下の側弯症に対する手術を中心に行っています。

特発性側弯症、症候性側弯症(デュシャンヌ型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症、神経線維腫症、マルファン症候群、先天性心疾患の術後などの胸部術後)、先天性後側弯症、変性側弯症、パーキンソン病に伴う側弯症、軟骨無形成症に伴う後側弯症・・・。

脊柱変形(側弯症・後弯症)

後縦靱帯骨化症

脊椎椎体の後面を結ぶ靱帯(後縦靭帯)が肥厚し骨になってしまう(骨化と呼びます)疾患で、本症は原因不明の疾患のため厚生労働省から特定疾患(難病疾患)の指定を受けています。近年では本疾患の原因究明のための研究が研究班を中心にますます盛んに行われるようになり、当クリニックもこの班員として貢献しています。本症では、骨化が大きくなると神経を圧迫して神経の症状をきたすことがあり、時に転倒や頭部への打撲を契機に脊髄を損傷することもあるため注意が必要です。
麻痺が進行する場合は手術が必要となります。当クリニックでの後縦靱帯骨化症に対する手術法として頚椎の後方より脊柱管を拡大する椎弓形成術と前方より脊髄を圧迫している骨化を薄くして浮上させる前方除圧固定術を症例および患者さんの要望によって使い分けています。

後縦靱帯骨化症

骨粗鬆症・脊椎圧迫骨折

骨粗鬆症は骨の新陳代謝のバランスがくずれて、新しい骨を作るために骨をとかす働き(骨吸収)が新しい骨を作る働き(骨形成)を上回り、骨量が減少した状態をいいます。骨粗髪症になると骨量が減って骨がすかすかになるだけではなく、骨の質も劣化するため、骨が脆くなります。
骨の代謝は女性ホルモンの影響をうけるため、女性では閉経後に多く見られます。骨粗鬆症により脊椎に生じる骨折は、四角い形をした脊椎が潰れる圧迫骨折と呼ばれるものです。骨粗髪症が進行すると、明らかな原因となるケガなどがなくても圧迫骨折を生じる場合があります。骨折すると背中や腰に激痛を生じ、潰れた脊椎は元の形には戻らないので潰れた状態で骨がくっつきます。このため、痛みが楽になった後にも背中が丸くなる(円背、猫背)、身長が低くなるといった状態が残ります。またこの圧迫骨折の一部では、骨折した骨や脊椎変形のため脊椎の中を通る神経が障害され麻痺を生じる場合があり、手術が必要になることがあります。
脊椎圧迫骨折は臥床安静やコルセット治療などの治療が原則ですが、痛みが頑固に残る場合には骨折した部位に人工の骨(骨セメントもしくはカルシウムペースト)を注入する治療を行うこともあります。日本人は外国人と比べ骨粗鬆症性の圧迫骨折を高率に起こしやすいことが報告されており、一度、骨折を起こすと連鎖的に骨折を起こしやすくなることから、骨粗鬆症の早期診断・早期治療が非常に重要です。

リウマチ性脊椎病変

関節リウマチの脊椎病変の中では頚椎に病変が多くみられます。リウマチ性頚椎病変は頚椎の関節における滑膜炎や靱帯付着部の炎症、さらに骨髄病変により生じます。
代表的なものに1番目の頚椎(環椎)と2番目の頚椎(軸椎)が前後方向や垂直方向にぐらついたり、ずれたりする環軸関節前方亜脱臼・垂直亜脱臼や3番目以下の頚椎がずれる軸椎下亜脱臼があります。これらの頚椎病変により、後頭部や頚部の痛みや神経の症状が生じます。一般的に、これらの症状が投薬や装具などの治療に反応しない場合に手術が必要となります。しかし、一口にリウマチといってもその病態が均一でないことが大きく影響するため、手術の適応は具体的には不明確で、結果も一定ではありません。それぞれの患者さんのリウマチに沿った治療選択が必要です。
リウマチ患者さんは四肢の関節に変形などを伴うため神経症状の評価が難しく、手術治療の効果をいかに長期間維持できるものとするかなど多くの問題点が残っているのが現状です。

リウマチ性脊椎病変