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整形外科専門研修プログラム
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外傷研修

医局員の陣容や関連施設の規模がわが国でトップクラスの大阪大学整形外科では,研修プログラムの中で慢性期疾患から外傷を含む急性期疾患まで幅広く研修することが可能です。

大阪大学整形外科の関連施設には地域医療の中核を担う救急指定病院も多く、運動器の外傷(四肢骨折、脱臼など)の治療を担当する機会が少なくありません。一次および二次救急医療を行う関連病院では大腿骨頚部骨折や橈骨遠位端骨折などの四肢関節の骨折、脱臼、靭帯損傷などの一般外傷を、大学病院や三次救急医療を行っている関連病院では四肢開放骨折、骨盤骨折、脊髄損傷を伴う脊椎外傷などの重度外傷を治療しています。

一次および二次救急医療を行う関連病院では、整形外科医として経験すべき一般外傷の手術を、上級医の指導の下、執刀医として豊富に経験することができます。さらに,より高度の三次救急を希望される方には救命救急センターへの派遣も行っています。 関連施設(堺市立総合医療センター、大阪府立急性期・総合医療センターなど)には整形外科研修の一環として、救命救急センターで四肢の重傷外傷に対する初期対応から最終固定まで担当できる病院もあります。

大腿骨頚部骨折に対し、人工骨頭置換術
大腿骨頚部骨折に対し、人工骨頭置換術
骨折観血的整復固定術
骨折観血的整復固定術

大阪大学医学部附属病院では、高度救命救急センターと連携する中で一般総合病院では経験できない重度外傷を経験でき、その治療には各部門の専門スタッフの指導を受けることができます。

大腿骨開放骨折に対し、イリザロフ創外固定術
大腿骨開放骨折に対し、イリザロフ創外固定術
頚椎脱臼骨折に対し、ハローベスト装着後、頚椎後方固定術
頚椎脱臼骨折に対し、ハローベスト装着後、頚椎後方固定術
骨盤骨折に対し、整復固定術(ナビゲーション併用)
骨盤骨折に対し、整復固定術(ナビゲーション併用)

また、「大阪骨折研究会」、「骨折治療を考える会」、「大阪骨折研修会」など外傷関連の研究会を共催しています。

『大阪骨折研究会(OFC)』は平成元年に設立された研究会です。年に2回開催しています。若手の先生を中心に各病院で経験した骨折治療について発表し討論しています。珍しい骨折やその治療法について毎回多くの発表がされていて、自分がまだ経験したことのない骨折を治療するときにとても参考になります。後期研修中でも後期研修期間が終わってからも、稀な骨折やその治療法などを勉強する良い機会の場となっています。また教育研修講演では最先端の治療、最新のトピックスなどについて各専門分野の先生方に講演していただいています。
現在、大阪労災病院の岩崎幹季先生を中心に、四肢、骨盤、脊椎などの外傷を中心に開催されています。

『骨折治療を考える会』は、平成20年より旧星ヶ丘厚生年金病院部長中瀬尚長先生が中心になり設立された研究会です。従来の発表形式の研究会とは異なり、骨折治療の基礎から臨床に至るまでの様々なトピックスについて全員参加形式で検討を行い、この分野の発展に寄与する事を目的としています。また、毎回ではありませんが骨折手術に必要な技術のハンズオンセミナーも開催しております。
世話人は、堺市立総合医療センター整形外科の大野一幸代表を中心に一般外傷、救急、脊椎、手外科、スポーツ、小児、腫瘍などの各分野の専門医で構成されており、各回のテーマも様々で多岐に渡っています。

『大阪骨折研修会』は、骨折治療を考える会のワークショップとして、年2回実施されています。骨折治療は整形外科の基本と考えられていますが、手術手技を系統立てて学ぶ機会は限られています。そこで、日常臨床で遭遇することが多い骨折に対して、講義を聴く座学だけでなく、実際に手を動かすワークショップ形式の研修会を行っており、模擬骨にスクリュー等を入れる貴重な体験ができます。第1回は平成28年7月に大腿骨骨幹部骨折・脛骨骨幹部骨折に対する髄内釘固定について、第2回は平成29年1月に上腕骨近位部骨折に対するプレート固定・肘頭骨折に対するテンションバンド固定について行いました。第3回は橈骨遠位端骨折に対するプレート固定・手指骨折に対する経皮的鋼線固定を企画しており、骨折部の整復方法、整復鉗子のかけ方、巻きワイヤーの取り扱い等、直接専門の先生に聞かないと分からないポイントが詳しく学べます。

これらの研究会では基礎的な骨折に関する講演や最先端の外傷治療に関する講演などを聞くことができ、上級医の指導の下で症例発表を経験することもできます。

このように卒後研修の中で、「外傷治療」を一般外傷から高度外傷まで幅広く経験でき、さらに定期開催される研究会への参加により知識の整理・確認作業を効率的に行うことができます。大阪大学整形外科ではこのような研修活動を通じ,「外傷」をsubspecialtyとする人材の育成にも力を注いでいます。

最後に大阪大学関連施設での卒後3年目(つまり整形外科1年目)の先生が担当した手術件数を下記の表にまとめました。

最後に大阪大学関連施設での卒後3年目(つまり整形外科1年目)の先生が担当した手術件数を下記の表にまとめました。

このように卒後研修の中で、「外傷治療」を一般外傷から高度外傷まで幅広く経験でき、さらに定期開催される研究会への参加により知識の整理・確認作業を効率的に行うことができます。大阪大学整形外科ではこのような研修活動を通じ、「外傷」をsubspecialtyとする人材の育成にも力を注いでいます。